はるきちのへや

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キャプテン・アメリカBNW感想

サムキャップもいいぞ。

ネタバレになる記述もするけど、記事上部は過去作のおさらいをしつつ、予告映像の範囲で提供する。

予習に必要な作品

ファルコン&ウインターソルジャー

スティーブから「キャプテン・アメリカ」を継承したあと、サムの心情を描くドラマ。
バッキーとの関係性についても触れらていたり、本ドラマのキャラクターが序盤から登場するから、観ておいたほうがいい。
MCU次作「サンダーボルツ*」への導入としても必要なんだけど、Disney+が必要となってくるあたりハードルは高いよなって思っちゃう。

インクレディブル・ハルク

サディアス・”サンダーボルト”・ロスがどういった人物だったのか。アベンジャーズ作品でもちょくちょく登場してはいるものの、対ハルク時代のエピソードに触れざるを得ないので、こちらも観ておいたほうがいい。
ロスの配役がウィリアム・ハートからハリソン・フォードに代わっている。

エターナルズ

セレスティアル島の原形となるセレスティアル「ティアマット」は、セレスティアルズに対するエターナルズの反逆が原因ってことだけ知っていれば大丈夫。
個人的には好きな作品だ。

予告映像

エンドゲームで止まってたり、あまり作品群を追っていない方にとっては、知らないキャラだったり背景がわからない部分もあるだろうけど、翼を持った新キャップのかっこよさとか、スマートハルクから失われたハルクの迫力が予告からビシビシ伝わってくる。

感想

ここから本編の内容についても触れながら、感想を書いていく。

新キャップ

サムは超人血清を打たない選択をしている。
本作の中でも、この選択に対する葛藤が描かれていて、スティーブから継承したシンボルの重さを、サムもアンソニー・マッキー自身も相当悩んだんだろうなっていうのがちょくちょく感じられた。
ワカンダの技術によってアップグレードされたファルコンスーツで、ブラックパンサーさながら衝撃の吸収からの解放が可能になっているなど、攻撃面も防御面も大きく高められていた。
空中戦のシーンにおいても、装備を使いこなす姿から伝わってくる戦闘IQの高さとか、サムキャップにしかできない戦い方にはすごくワクワクしたし、キャプテン・アメリカとして納得の強さを見ることができた。
IMAXで観たらドッグファイトシーンの没入感が半端ないんだろうね。

キャラクター周りで言えば、バッキーとの関係もすごくいいし、トレス、イザイアとの絡みもよかった。師弟関係みたいなのはやっぱり大事。
アベンジャーズ再結成に向けて、サンダーボルツとファンタスティック4の裏で、サムがどういった働きかけを進めていくのか。とても気になる。
サムが持ってるコネって現状だとワカンダとアントマンぐらい?
声掛けできそうなのは、ウォンとブルース、ヴァルキリーもワンチャンあるかな……?
そこからシャンチーだったりソーを呼べれば……。

ヴィラン

メインのヴィランはリーダー(サミュエル・スターンズ)ということになる。
インクレディブル・ハルクにおいて、ハルクの敵として生まれたアボミネーションは、スターンズの協力によるところが大きく、スターンズ自身もガンマ線の影響を受けていて、筋肉ではなく脳が肥大化したことによって、人智を凌駕する計算力を獲得している。
ロスとは少なからず因縁があって、レッドハルクもリーダーの復讐によって誕生した。

戦闘能力はないものの、リーダーが悪事を働こうとすれば時間を与えれば与えただけ脅威が増していくタイプ。
劇中にてラフトに収監されることとなったが、今後もシリーズに何かしらの影響を与えていくんじゃないかなと思ってる。

レッドハルクに関しては、ブルースがスマートハルクになったことで失われた「ハルク」のどうしようもない強さを思い出させてくれた。
ハリソン・フォード演じるロスの人間味もすごくよかった。今作は、彼を楽しむ映画でもあった。

他のキャラ

ルースが新しいブラックウィドウになるのかな?とか、エレーナと面識はあるのかな?みたいな期待と、CIAって言葉が何度か登場していたので、その辺はサンダーボルツへの繋ぎになるんだろうなんて思ったり。
サイドワインダーみたいなキャラこそキャプテン・アメリカ映えするよね。

アダマンチウム

ハリソン・フォードがMCUで初めて「アダマンチウム」って言う。すごい待遇だよね。
アダマンチウムと言えばやっぱりウルヴァリンだし、噂には聞くミュータント・サーガが本当に始まるのかな。
日本人としては、日本が悪者として描かれなくてよかったと心底ほっとしている一方で、結構好戦的な感じに描かれていて、こういうことが現実にならないことを祈っている。

エンドクレジット

アベンジャーズ/ドゥームズ・デイが来年公開予定っていうのが全然実感が沸かないぐらいには各作品同士の接点だったり伏線が少ないような気がしていて、BNWのエンドクレジットにはかなりの期待を寄せていた。

じゃあ実際どうだったか。

場面はふたたびラフトへ。
サムがリーダーに面会に来るといったシーンだ。

そこでリーダーが放った言葉が「別の世界に狙われている」というようなもの。
頭脳が肥大化したことで、未来予知とまではいかないまでも、彼は計算によって別世界、つまりはアース616ではない別のアースからの何者かによる侵略を予見しているのである。
ぶっちゃけゾクゾクするような映像ではなかったんだけども、アベンジャーズの再結成はサムにとって急務となるような言葉が使われた。

当初の脚本であればこれこそカーン評議会による侵略だし、サムとの面識があるアントマンは既にカーンと遭遇していることもあってスムーズだったのかなと思いつつ、今はドゥームがヴィランということが決まっていることから、ファンタスティック4での物語が重要ということになる。
予告ではギャラクタスが地球に舞い降りている様子が描かれていて、壮絶な戦いが待っていることは間違いない。
とは言え、このファンタスティック4は別アースの話だし、リードがワームホール的なものの計算をしている姿も見られるから、何かしらのきっかけでドゥームがアース616に入り込むんだろうけども。
「狙われる」という言葉に対しては「なにが?」という疑問も残る。

サノスにはインフィニティストーンっていうわかりやすい目的があったけど、今の地球にある標的として怪しいのは「テンリングス」とかカマラの「バングル」あたりだろうか。

今の時点ではファンタスティック4のなかでドゥームがどう扱われるのかが見えていないけど、ひとまずはフェーズが進んでいく実感がようやく湧いてきたよねってところかな。

終わりに

人それぞれ感想はあるよね。
VFXの粗さもあったりで、鑑賞するまでは期待半分不安半分みたいな気持ちだったけど、サムの強さに安心できたし、ユーモアもありアクションの迫力もあり、久しぶりのMCU正史映画としてすごく楽しめた。
ハルク要素も結構強かった。キャプテン・アメリカ4でもあり、インクレディブル・ハルク2でもあるような感覚だったかな。

マーベルスタジオのあの映像が流れることもなく、上映直後から今までの作品にはない独特の緊張感が走り出して、この感覚は映画館の音響があってこそ感じられる重さだと思う。一気に引き込まれた。
可能なら映画館で観ることを推奨する。

以上