はるきちのへや

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渋滞との向き合い方

渋滞は回避できるものではないから覚悟しておくべし。

例年だったら山の日、お盆にかけての時期は絶対に遠方へ出かけることはないんだけど、今年は周りに合わせざるを得ず、一週間のうちに関越自動車道を二度も往復することになった。
そのうちの一回はグルキャン。3世帯がそれぞれテントを建て、ひとつのサイトを作るっていう今までにないキャンプを経験した。恵那の言うとおり、違うジャンルの楽しさがあった。
中央自動車道における「小仏トンネル」的な悪名はパッと思いつかなかったが、ハイシーズンだと川越の手前ぐらいから坂戸西あたりの範囲前後はけっこう渋滞するもんだと学習した。

渋滞はなんで起こるのか

故障、事故、逆走といったドライバーの過失を除けば、渋滞は「高速道路の構造」によって引き起こされるものと認識している。
つまり渋滞しやすい場所はだいたい決まっているものなのである。
どういった構造が渋滞に繋がるかと言えば、ブレーキを踏むしかない状況を作りやすい場所だ。そういった渋滞ポイントでは特に他人にブレーキを踏ませないことが求められるが、それが一筋縄ではいかないから渋滞が起きてしまう。
前方のブレーキに対して車間距離が短かったり、隣の車線も余裕がなくて回避できなかったりすれば、一度のブレーキが複数のブレーキを生み、ブレーキの縦波となって車列を伝わっていくことで渋滞が完成するのだ。

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・上り坂

上り坂では無意識に速度が減少し、速度を保っている車がブレーキを踏まざるを得ない。
多くの坂道では、路側帯、中央分離帯に注意喚起がなされているので、意識的に加速しよう。

・トンネル

景色が無機質となり、相対速度の把握が難しかったり、見通しが悪くなるため速度が低下しやすい。
前の車の距離と速度計を見ながら走ると良い。

・車線減少

あからさまに流量が絞られるため、合流地点でタイミングを合わせられずにブレーキを踏むことになる。
車間距離を取るのは誰しも心がけなければならないが、それは安全確保のためでもあり、スムーズな流れを維持することにもつながるのである。
ちなみにここまでの3つのポイントを押さえているのが悪名高き「小仏トンネル」だ。
渋滞緩和のために車線増設が進んでいるとのことだが、どうなることやら。

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・出入口、料金所付近

高速道路に入って最初の合流地点でしっかり加速しつつタイミングを計る必要があるが、そもそも加速ができないと、流れを悪くしてしまうし、後ろの車も合流しづらくなるので、思い切ってアクセルを踏んで欲しい。その踏ん切りが慣れにもつながっていくと思う。
逆に出口付近になると、出口接近に気付かず左車線にいなかったり、なかには出口で車が減っただけなのにレーンが空いていると勘違いして加速する車が出口のちょっと先にある入口の合流地点でブレーキを踏んだり急な車線変更をしたりと、危険な場所でもある。
車一台を譲った程度で損をすることはない。むしろ徳を積んでるんだと思いながら譲り合おう。
ちなみに合流用のレーンの奥まで走って、レーンが切れる直前に合流することを「ファスナー合流」とか「ジッパー合流」といい、ズルいどころかスムーズな合流に有効な方法のため、受け入れ側はあくまで譲り合いの精神に則っておけばいいだけだ。
渋滞していると良い気はしないが、ケチったところで渋滞が解消されるわけでもない。

kurukura.jp

また、一度速度がリセットされて、各車が再合流することになる料金所でも譲り合いが必要という意味では大体同じと思っていっしょくたにしてある。

追い越し車線と車間距離

僕自身、気が急いてしまうこともあり、その度に「慎むべし慎むべし」と唱え反省しているが、基本的には車間距離をとることを何よりも意識している。
そのうえで、場所にもよるがほとんどの場合で80~100km/hぐらいが適切な速度の範囲なので、その範疇で心地良く走れる速度を保てるのであれば、そのポジションをキープする。

追い越し車線は、スキーで言うところの上級者コース的なものではないし、スピード狂が自慰で満足するための車線でもない。そんな奴は「家でプレイステーションをしてろ!」。
そもそも、追い越し車線で車間を詰めて前方の車を押しのけようとする行為が傲慢だと思うし、その過程で減速ないし隣の車線に退避することで他車に減速を強要することにもつながる。
運転がうまいというよりむしろ「渋滞の原因」という表現が適切という他ないだろう。
適正速度で心地良いポジションをキープできない場合に一時的に利用するのが追い越し車線の大原則。
キープすべきは心地良さだけではないぞ。キープレフトだ。
追い越し車線を眺めていると、こちらよりも速いのに車間距離が20mもないような場面が散見される。
目に見える地獄絵図だ。それでいて任意保険にはしっかり加入しているのだから一貫性が見当たらない。何がしたいのかよくわからない。
わざわざ地獄に足を踏み入れる必要なんてないぞ。キープレフトだ。

車間距離は安全マージンでもあり、譲り合い精神における心の広さを測るものさしでもある。
かといって車間がどんどん開いてしまうような速度では、それはそれで危険な行為でもある。100~200mの車間は絶対に意識しておきたい。

ナビに頼りすぎるな

帰省ではなくレジャー等で出かけるとなると不慣れな道を走る場合もある。
高速道路では、あらかじめ渋滞しやすいポイントを調査して、休憩する場所を決めておくとか、出口ICの少し手前の地名を覚えておくと、渋滞が起こる前提で気持ちを作れるからイライラが多少なりとも緩和されるはずだ。
渋滞予測に役立つ情報もググれば簡単に出てくるので、計画時には一度は見ておいたほうが良いだろう。

www.jartic.or.jp

www.driveplaza.com

どう向き合えばいいか

渋滞中はどんなに急いでも無駄だ。上弦の鬼と戦うぐらい不毛な行為である。
前述のとおり渋滞しやすい場所はだいたい決まっているから、渋滞予測を確認しつつ、渋滞を見越してトイレ休憩をとる場所を決めておくなど、事前の心構えをしておくことに加え、急ぐことをやめて譲り合いの精神で潤滑な走行に徹するのが一番。急ごうとすればその分だけイライラも増幅していくだけだ。

渋滞中にちょくちょく生まれる車間を詰めたところで、高速の上から見れば渋滞が起きている範囲で縦波の疎と密が繰り返されているだけで、流れが良くなっているわけでもない。
僕は、あんまり意味ないかもと思いつつ、無駄な加減速がないように走行している。

trafficnews.jp

とまぁいろいろ偉そうに書いてみたものの、所詮はこれまで偶然にも事故に遭ったことも起こしたこともないってだけで、次も無事に帰って来られる保証はない。
と書いたことで死亡フラグが立ってしまったとしたら救いがないが、やっぱり最寄りのICを降りて見慣れた景色が視界に広がる瞬間は安心感でいっぱいになるわけで、覚悟は必要だし、同乗者がいればその数だけの責任を伴うのも事実。
高速道路は、先で待っている期待だったり、満足できた思い出を乗せて走る場所でもある。
まだ夏休みは終わっていないので、これから走る予定のある方々が事故と無縁であることを祈りながら、この記事を〆ようと思う